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想いと形と共有

お客さんから薦められた本「彼岸の図書館」を一通り読み終えた。奈良県の東吉野村にある個性的な図書館「ルチャリブロ」を運営している青木夫妻が色々な人と対談している内容だった。その話題は移住者としての暮らし方や、政治、哲学、建築などクロスオーヴァーして難しいところもあれば、ほっこりし緩急があって良い本だなと。それと奈良県には前々から興味があって行ってみたいと思っていたので、秋には行けたらいいなと楽観的に考えている。それにしても時代の流れは早いもので青木さんは3.11を機に拠点を移したのだが、その当時の政治やご自身の体のことを考え形にしている。ただただすごい。僕と青木さんは同じ年だったし、今の30代後半でなんとなく自らの想いを形にしている人がどれくらいいるかわからないけど、どこかで何かをするんだろうなと漠然と思っている。フェスとかじゃなくもっと小さいレベルで。焚き火でもいいし、芋煮会でもいいなと。積み上げて行くものは目に見えなくてもいいし、むしろ積み上げもしないでなんとなくその場を共有するだけが僕の理想。そのなんとなくの不確かさを見守るだけで、生活を豊かにできるのではないかと思っている。こうじゃないといけないというのはないんだから。