あっと言う間に年末だ。起伏のない時間だから仕方がない。クリスマスを美化できない偏屈な大人になってしまったが、僕はこれはこれで良いような気がしている。小売業はカレンダー通りには休めないし、日本の市場も刻々と変化しているから気が休まないが、正月に向けて時間がゆっくりと流れている実感はある。その一方、あれもこれもやらないといけないと頭の中を巡るのでモノゴトに優先順位をつけている。そんな中、何かを観察する事は自分のためになるのではないかと思い、憧れでもあった多肉植物を育ててみる事にした。冬の寒さで成長は難しいと思っていたが、着実に成長している。あれやこれやで毎日どう成長したか観察するのが習慣化してしまった。これは本当に面白い。観察する喜びを噛み締めている。自然が自然に変わっていく様に心を動かされている。少なからず時間に起伏が生じた。目に見えない自分にしかわからないモノ。誰もがそういうモノを持っていて欲しいが、それが良いかはわからない。時間とモノの価値は常に変動しているから。これから何かが豹変してしてしまうかもしれない。
